マイカ・ノリHCが語ったブレイザーズ開幕前の手応え――モラント加入の狙いとリラード復帰の現在地
Portland Trail Blazers インタビュー(2026年10月17日配信)でマイカ・ノリHCがプレシーズン最終戦後の会見に応じた。
ブレイザーズのインタビュー(2026年10月22日)でマイカ・ノリが語った

Portland Trail Blazers インタビュー(2026年10月22日配信)でマイカ・ノリが開幕戦の大勝を振り返った。
トレイルブレイザーズはサンズを124-83で下し、ノリにとってヘッドコーチ就任後初の公式戦勝利となった。チームのディフェンスやパスの質、若手のシュートセレクション、そして28年越しの夢が叶った夜に駆けつけた家族への感謝まで、約4分のインタビューで率直に語っている。
記者からティジャン・サラウンのオフボールでのキャッチ&シュートのスリーポイントについて問われると、ノリは具体的な数字を挙げて答えた。レイバーデー以降の練習施設でのキャッチ&シュートのスリーポイント成功率が約52%だったという。昨シーズンは自分でタフショットを作る場面が多かったサラウンだが、今シーズンはチームの構造そのものが変わったとノリは説明した。デニ・アブディヤがオフボールでディフェンスを引きつける力が大きく、その結果としてサラウンやスクート・ヘンダーソンにオープンルックが生まれる仕組みになっている。
「トゥマニにプレッシャーをかけたいわけじゃないけど、レイバーデー以降の練習施設でのキャッチ&シュートの3ポイント成功率、52%なんですよ。だからあのプレーは偶然じゃない。」
— マイカ・ノリ [00:34]
スクート・ヘンダーソンについても言及があった。前半は5本中1本しか決められなかったが、ノリはシュートセレクションそのものはすべて良かったと評価した。結果が出なくても正しい判断で打っていたことを重視する姿勢がうかがえる。
「スクートは前半1本中5本だったけど、あの全部がいいシュートだったと思う。」
— マイカ・ノリ [00:34]
ノリはサラウンだけでなくチーム全体がキャッチ&シュートを打てるようになると見通しを語り、「打ってほしいですよ、正直なところ」と期待を込めた。判断力のある選手とディフェンスを引きつけられる選手がそろったことで、オフェンスの形が変わりつつある。

ノリがNBAのアシスタントコーチとして歩んだ28〜29年を経て、ついにヘッドコーチとして迎えた開幕戦。記者から「期待通りだったか」と問われると、ノリは「期待以上だった」と即答した。41点差という大勝は想像を超えていたという。
「あんな立ち上がりで、あれだけいいバスケができて、あれだけの点差で勝てるなんて、夢にも思ってなかった。」
— マイカ・ノリ [01:22]
ただ点差以上にノリの心を動かしたのは、選手たちの姿勢だった。選手たちがこの試合をノリやスタッフのために大切にしてくれている気持ちが伝わったと語った。冒頭でも「全員がそれぞれ貢献して、正しいバスケをしようとしてくれた」とベンチメンバーを含む全員への感謝を述べており、結果だけでなくチームの一体感に手応えを感じた様子だった。
「選手たちへの感謝というか、それがどれだけ自分たちにとって本当に意味があったか、それが実感できたという意味では、まさに期待以上でした。本当に大きな夜でした。」
— マイカ・ノリ [01:22]
28〜29年という長い年月をアシスタントとして過ごしてきたノリにとって、初めて自分のチームとして戦った開幕戦がこれほどの大差で終わったことは、数字以上の重みがあった。選手たちが「ノリのために」という気持ちを持って臨んでくれたという実感が、勝利の喜びをさらに大きくしたことがうかがえる。
記者がスタンドにいた両親について尋ねると、ノリの言葉はひときわ熱を帯びた。84歳の父と82歳の母がオハイオ州ミドルタウンからフェニックス経由の乗り継ぎ便でポートランドまで来てくれたという。「母はトラベルエージェントには絶対なれない」と笑いを交えながらも、兄弟姉妹や姪、甥も含めた家族の存在に深く感謝した。
「フルサークルというか、父は僕が3〜4フィートしかなかった頃からずっとコーチしてくれて。親が子の人生に影響を与えるって、みんな同じだと思うんですけど、僕も変わらない。特別な夜でした。」
— マイカ・ノリ [02:02]
3歳の頃から父にバスケを教わり、アシスタントコーチとして約30年を過ごし、ついにヘッドコーチとして初勝利を挙げた夜にその父が客席にいる。ノリが「フルサークル(一巡りした感覚)」と表現したのは、まさにその道のりの長さと家族との絆を重ね合わせたものだった。
「うちは本当に仲のいい家族で、みんながここにいてくれたことが何よりだった。もちろん妻のメリッサもいて、それも最高でした。」
— マイカ・ノリ [02:02]
ポートランドまで飛んできた両親だけでなく、息子のダンテはアリゾナのフォールリーグの試合があり、娘はサウスカロライナの大学1年生で翌日に授業があったため来られなかった。それでも「みんな観てたのはわかるし、ありがたい」と、離れた場所にいる家族への感謝も忘れなかった。
試合後のロッカールームでは選手たちからコールドシャワーの祝福を浴びたことを明かした。記者に「服が乾いてますね、まだロッカールームに行ってないんですか」と聞かれ、「もう行って着替えてきましたよ」と笑った。
「選手たちにかけられたのはコールドシャワーだったんですけど、最高のコールドシャワーでした。」
— マイカ・ノリ [03:06]
そのうえでノリはデイミアン・リラードの復帰と活躍、ジャ・モラントの初戦、ドリュー・ユーバンクスらの名前を一人ひとり挙げ、「全員の名前を言えるくらい」と全選手の貢献を称えた。この雰囲気を82試合続けられればどのコーチにとっても夢だと語りつつも、2日後に控えるサクラメント・キングス戦にすぐ目を向けた。
「これが82試合ずっと続けられたら、それがコーチとして一番の夢ですよ。でもわかってる、2日後にはサクラメントとのタフな試合があって——それがNBAのいいところで、試合はどんどん来る。」
— マイカ・ノリ [03:06]
大勝の余韻に浸りながらも、すでに次の試合へ切り替える姿勢が印象的だった。28年待った初勝利の夜を全力で味わいつつ、シーズンはまだ始まったばかりだという自覚がにじんでいた。
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