ヘゾニャがキャブズでの役割を語る「ミッチェルの負担を減らす」とプレーコールを自ら引き受ける
ユーロリーグ王者としてNBAに復帰したマリオ・ヘゾニャが、キャバリアーズでの役割やドノバン・ミッチェルの負担軽減への意欲、欧州との違いについて語った。
キャバリアーズのインタビュー(2026年10月24日)でマリオ・ヘゾニャが語った
チームキャバリアーズ

Cleveland Cavaliers インタビュー(2026年10月24日配信)で、マリオ・ヘゾニャとペイトン・ワトソンがホーム開幕戦前の囲み取材に応じた。
2人とも今季キャブスに加わった新戦力で、フィラデルフィア戦で大量リードを失った敗戦の振り返りと、チームへの適応について率直に語った。ヘゾニャはヨーロッパから数年ぶりにNBAへ復帰した立場から、ワトソンは新天地での初シーズンに臨む立場から、それぞれの視点で開幕戦の課題と手応えを明かした。
ヘゾニャはフィラデルフィア戦の最大の反省点としてターンオーバーの多さとリードを守る意識を挙げた。前半のディフェンスは安定していたが、フィラデルフィアがギアを上げてきた後半に同じ強度を保てなかったと振り返った。NBAとヨーロッパの違いとして、試合のスピードの差を強調している。
「NBAでは30点、40点、20点のリードがあっても全然意味がないんです。ヨーロッパなら大きなリードから追いついてくるのは難しいかもしれないですが、ここではそのスピードで逆転される」
— マリオ・ヘゾニャ [02:11]
ヘゾニャはメンタル面で「10点リードくらいのつもりで、あるいはリードなんてないくらいの気持ちでやらないといけない」と語り、ケニー・アトキンソンHCやコーチングスタッフが方法論と心理の両面から丁寧に指導していると評価した。さらにジェームズやドノバン・ミッチェルとも直接話し合い、最終的にはコート上の5人が状況を読んで判断しなければならないという共通認識ができたと述べた。クロスマッチなどの守備変更に対してコート上で即座に反応する力が必要で、新加入選手がいることは言い訳にならないと自らに厳しい姿勢を見せた。
記者からチームへの適応について問われたヘゾニャは、思っていたよりずっと楽だったと答えた。組織全体が初日から温かく迎えてくれたことが大きいと感謝を口にした。
「トップから末端まで、本当に初日から両手を広げて迎えてくれました。プレーヤーとしての自分だけじゃなく、人間としての自分も知ろうとしてくれて、本当に最高だし、すごく居心地がいいです」
— マリオ・ヘゾニャ [01:03]
ヨーロッパで6〜7年間使っていなかったNBA特有の用語や言い回しも素早く吸収できたと語った。また、フィラデルフィア戦で「NBAに戻ってきた」という特別な感覚があったかと問われると、きっぱり否定した。
「全くなかったですね。本当に不思議な感じで、全くなかった。ルーキーの頃は『わあ、どうしよう、何をすればいいんだ』ってなって、とにかくみんなやっつけてやろうってスコアしようとしてたんですが」
— マリオ・ヘゾニャ [04:23]
ルーキー時代とは違い、ヨーロッパでの数年間やNBAの2年目から5年目までの経験があるため、「ただのバスケの試合」として臨めたと語った。復帰にあたっての最大の課題にはファウルの基準の違いを挙げ、ヨーロッパでは許されるリーチインがNBAでは笛を吹かれるため、ボール保護の意識を高めていると明かした。
ヘゾニャはドノバン・ミッチェルについて、プレッシャー下でのボール運びの負担を自分が引き受けたいと語った。ミッチェルは第4クォーターやプレーオフに必要な選手であり、レギュラーシーズンの場面で消耗させるべきではないという考えを示した。
「自分がドノバンやジェームズ、エバン、ジャレッドというよく使う選手たちのプレッシャーをどれだけ取り除けるか、それがチーム全体にとってすごくプラスになります」
— マリオ・ヘゾニャ [06:07]
具体的な場面として、フィラデルフィア戦終盤でジャウィアン・テイラー(JT)に手でサインを送って外に出し、自分が1対1を仕掛けるスペースを作ったプレーを説明した。相手のベストディフェンダーがミッチェルをフェイスガードしていたことを読み取り、自分のマッチアップを攻める判断をしたと明かした。後半にオフェンスが17点に落ちた原因については、相手の守備調整に対応できず、エバン・モブリーとジャレット・アレンへのポスト供給が減ったことを挙げた。
「彼らは自分たちにとってすごく大事な選手で、特にバスケット近くでシールしているときは誰も守れないんです」
— マリオ・ヘゾニャ [07:31]
モブリーとアレンをゴール近くで使い続けることがオフェンスの生命線だと強調した。

ワトソンもフィラデルフィア戦後36時間のチーム内の会話について語った。前半は非常に高いレベルでプレーできていたのに最後を締めきれなかったことが明確な課題だと認めた。新チームでの初戦がプレーオフのような強度の試合になったことを「良いテスト」と捉え、そこから学んだことを練習に取り入れ始めていると述べた。
「俺たちはそれに応じることができなかったと思います。ハーフタイム明けはもっとギラギラした気持ちで臨んで、リードを守るんじゃなくてさらに広げにいかないといけなかった」
— ペイトン・ワトソン [10:18]
大量リードを奪われたフィラデルフィアが見せた必死さに自分たちが対応できなかったと分析し、リードを保つ方法がいくつか見えてきたと前向きに語った。コーチ陣の修正については、心理面と努力面の両方に及んだと評価した。
「相手はトランジションからのオフェンスがよくはまっていましたが、俺たちはハーフコートのディフェンスは本当によくできていたと思います」
— ペイトン・ワトソン [11:13]
トランジションディフェンスの課題とハーフコートでの手応えを分けて語り、全員が同じ方向を向いてゲームプランを遂行する必要性を強調した。
ワトソンは2戦目に向けてフィラデルフィア戦を「完全に忘れること」が第一歩だと語った。レギュラーシーズンを最終目標に向けた実戦練習と位置づけ、逆境を早い段階で経験できたことをプラスに捉えた。
「もしプレーオフで初めて逆境を経験するようなことになったら、どう対処すればいいかわからないじゃないですか。だから良い試合も悪い試合も全部学びになるし、それがチームとして完成度を高めることにつながると思っています」
— ペイトン・ワトソン [12:00]
今シーズンで最も楽しみなことを問われると、チームメイトとの絆を築くことだと答えた。
「コート外での絆とコート上での化学反応は本当に特別なものがあって、それが俺たちを遠くまで連れて行ってくれると思う」
— ペイトン・ワトソン [13:37]
「仲間の成功は自分の成功」というメンタリティーで全員がバイインすることが重要だと締めくくった。新加入の2人がそれぞれの経験と視点からチームの課題を語った囲み取材は、キャブスが開幕戦の失敗をどう消化し、ホーム開幕戦に臨もうとしているかを伝える内容だった。
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