プレシーズン最終日に見えたイースト激戦区と各チームの課題
NBA Today(2026年10月16日配信)でマリカ・アンドリュースがプレシーズン最終戦の見どころと開幕の展望を語った。
The Draymond Green Show(2026年10月20日配信)でドレイモンド・グリーンが語った
チームウォリアーズセルティックスネッツニックスラプターズホーネッツウィザーズナゲッツティンバーウルブズジャズレイカーズグリズリーズペリカンズスパーズ

The Draymond Green Show(2026年10月20日配信)でドレイモンド・グリーンがNBA2026-27シーズンの開幕直前予想を語った。
共同ホストにテイラー・ルークス(NBA on Prime)を迎え、約85分にわたってMVP、DPOY、新人王をはじめとする主要アワード予想、イースト・ウェスト両カンファレンスの勢力図、そしてウォリアーズの次世代フランチャイズプレーヤーまで幅広く議論した。
シーズン予想に入る直前、グリーンはラメロ・ボールのミネソタ・ティンバーウルブズへのトレードを取り上げた。シャーロット・ホーネッツが昨季序盤にようやくチームとしての方向性をつかみかけていたにもかかわらず、ラメロを手放した判断をグリーンは明確に批判した。新オーナー体制に移行したばかりという事情はあるものの、トレイ・ヤングとラメロの組み合わせも「よくわからなかった」と首をかしげた。
「やっとモメンタムをつかんできたと思ったら、プレーインに進んで、若手が形になってきたなと思った瞬間に、ラメロを放出。これで少なくとも3〜4年は後退したね」
— ドレイモンド・グリーン [50:29]
一方でルークスは、ラメロがミネソタでアンソニー・エドワーズと組むことには大きな期待を示した。「ラメロとアントはいい組み合わせになると思いますよ」と語り、放出された側の未来には明るい見通しを持っていた。グリーンもラメロ自身のプレーには疑問を呈しておらず、問題はあくまでホーネッツの組織としての意思決定にあるという立場を崩さなかった。
「ラメロとアントはいい組み合わせになると思いますよ、その話でいうと。本当に楽しみです」
— テイラー・ルークス [51:00]
カンファレンスの勢力図について、グリーンは「イーストのほうが確実に強い。1000パーセントそう思う」と断言した。ルークスが「イーストってウエストより強くなってるよね?」と水を向けると、グリーンはニックス、フィラデルフィア、デトロイト、マイアミ、インディアナ、ボストン、トロント、クリーブランドと次々に名前を挙げ、さらにシカゴの若手チームやオーランド、アトランタも加えて「11、12チームくらいいる」と指摘した。
「ニックス、フィリー、デトロイト、マイアミ、インディアナ……。」
— ドレイモンド・グリーン [54:43]
グリーンはワシントン・ウィザーズもダークホースに挙げた。「やる気みなぎるアンソニー・デイビスがいるし、若くてハングリーなAJ・デボンスもいる」と評価し、カンファレンス制覇は難しいものの「ちょっとした旋風を巻き起こす」存在になると語った。ルークスも「ウィザーズが本来の実力を出し切ったら、プレーインどころかプレーオフも普通にあり得る」と同意し、イーストの厚みを改めて強調した。
「ウィザーズが本来の実力を出し切ったら、プレーインどころかプレーオフも普通にあり得ると思う」
— テイラー・ルークス [55:31]
ウェスタン・カンファレンスについてグリーンは「上だけが突き抜けてて、その下はわりと横並び」と分析した。OKCとサンアントニオを頂点に据えつつ、レイカーズ、ヒューストン、フェニックス、デンバーが中間層で競り合い、ウォリアーズも主力が健康なら変わりうると見ていた。サクラメントについては「ちょっとリビルドに入った感じ」とやや距離を置いた。
注目のダークホースとしてグリーンが挙げたのはユタ・ジャズだった。ジャレン・ジャクソンJr.の加入、キーオンテ・ジョージの成長、ラウリ・マルッカネンの存在を評価し、D-ウェイド(ドウェイン・ウェイド)が1年を通じてジャズを推していたことにも触れた。
「OKCとサンアントニオは言わずもがな。レイカーズも可能性あるし、ヒューストンもあるし、俺たちウォリアーズも出だしをうまく切れて主力が健康に戻ってきたら変わってくるかもしれない」
— ドレイモンド・グリーン [57:18]
ニューオーリンズ・ペリカンズにも話が及び、ルークスはトレイ・マーフィー3世について「本当に才能あると思う。ニューオーリンズにいるせいであんまり話題にならないけど、すごく優れた選手」と評価した。グリーンもジャマル・モズリー新体制のペリカンズに注目する姿勢を見せた。
スパーズがファイナルで敗れた後のメディアデーで、ウェンバンヤマが「ファイナルのことは聞きたくない」という趣旨の発言をしたと報じられた件について、ルークスが「負けた後、どれくらい引きずるべきか」と質問した。グリーンは自身の2019年ファイナル敗退の経験も踏まえ、「目を背けちゃいけない」と明言した。
「前に進む? 違う違う。前に進むべきはニューヨークのファンだよ。選手は前に進むべきじゃない。どこへ行こうとしてるんだよ? あの敗北の臭いの中にどっぷり浸かるべきだ、1年間ずっと」
— ドレイモンド・グリーン [60:11]
グリーンはさらに、ファイナル後に相手チームと握手せずにコートを去ったスパーズの姿勢にも触れ、「7ゲームシリーズを一緒に戦ったんだぞ。向こうはお前の目を見て戦ったんだ」と苦言を呈した。「話したくない」という態度を取りながら、もし翌年優勝した場合には語りたがるだろうとし、「同じテンションでいろ」と求めた。
ルークスはこれに理解を示しつつも、「ロッカールームの中ではまさにそういう会話が起きてるかもしれない」とフォローした。ウェンバンヤマのこれまでの行動や姿勢を踏まえれば、この敗北を誰よりも深刻に受け止めて戻ってくるだろうと語り、あの若さでファイナルに到達した実績自体が「本当に異次元」だと絶賛した。
「あんな若さでウィンビーがやってきたことって本当に異次元じゃないですか」
— テイラー・ルークス [62:42]
アワード予想はコーチ・オブ・ザ・イヤーから始まった。ルークスはスパーズのミッチ・ジョンソンを選んだ。1年目でチームをファイナルに導いた実績がありながら、それが忘れられがちだと指摘し、今季ウェスト1位・最多勝になれば受賞の理由になると述べた。「『でもあいつにはヴィクターがいる』って言うのも、NBAだから誰だって誰かいる」とも付け加えた。
「私たちが忘れがちなのは、ミッチも1年目でチームをファイナルに連れて行ったってこと。それってすごく大きいことじゃないですか」
— テイラー・ルークス [66:36]
グリーンもこの選択を「全然あり」と認め、ミッチ・ジョンソンがシーズン序盤からディラン・ハーパーを先発に上げるかどうかという大きな決断を迫られている点を補足した。「ベンチの流れを落ち着かせて点を取ってくれる存在がいなくなる」と、先発昇格のリスクを具体的に説明した。
一方でグリーン自身の予想はスティーブ・カーだった。ウォリアーズはステフィン・カリーやジミー・バトラー、アル・ホーフォードらベテラン勢を除くと非常に若いロスターになっており、オフェンスを作り直す必要がある。その中でプレーオフに進出すれば「誰も俺たちに当たりたくないと思ってる」と自信を見せた。
「プレーオフに出ても誰も俺たちが残ると思ってない。そして俺たちがやることをやる。だからスティーブ・カーをコーチ・オブ・ザ・イヤーに選ぶ」
— ドレイモンド・グリーン [68:44]
グリーンはルーキー・オブ・ザ・イヤー予想に入る前に、ウォリアーズの「次のフランチャイズの顔」としてヤクソの名前を挙げた。プレーの実力だけでなく、オープンプラクティスでのエピソードに話が広がった。練習後のセレモニーでヤクソがスタンドに上がりファンの中に入っていくと、観客が大盛り上がりした。グリーンはその光景を見て「こいつ、みんなに愛されるぞ」と感じたという。さらに、ヤクソがトンネルでサインを始めてしまい、スティーブ・カーが直接迎えに行かなければならなかったというエピソードも明かした。
「スタンドに上がったら3人のチームメートがついて来たんだよ。ほとんどの人からしたら、『ああ、一緒に行ったんだ』くらいにしか見えないかもしれないけど、俺からしたら違う。あいつらがついて行ったんだよ、それが全然別の意味を持つ」
— ドレイモンド・グリーン [72:45]
グリーンはこの行動がステフィン・カリーと重なると語り、「だから絶対に変わるなよ」とヤクソに直接伝えたことも明かした。ステファン・カリーが10年後も20年後もフランチャイズの顔であり続けることを前提としつつ、「次の世代の話として、あいつがその選手だ」と明言した。ルーキー・オブ・ザ・イヤー予想もヤクソを選んだ。
ルークスのルーキー・オブ・ザ・イヤー予想はキャメロン・ブーザー(グリズリーズ)だった。グリーンはブーザーについて「どう転んでもフロアは2010年代スタイルのプレーヤー」と高い下限を認め、「それがフロアならもう十分すぎる」と評価した。
残りのアワード予想も矢継ぎ早に進んだ。シックスマン・オブ・ザ・イヤーでグリーンが選んだのはデンバー・ナゲッツのデマー・デローザンだった。ナゲッツが長年抱えてきた「ニコラ・ヨキッチ不在の時間帯にオフェンスをどう回すか」という課題への答えになると見た。
「デンバー・ナゲッツはずっとヨキッチ不在の時間帯どうするかを考えてきたんだよ。ヨキッチがいない時間帯にオフェンスをどう機能させるか。その答えをようやく見つけたんじゃないかと思う」
— ドレイモンド・グリーン [76:12]
ルークスはペイトン・プリチャード(セルティックス)を選んだが、グリーンのデローザン予想を「いいピック」と認め二番手候補に据えた。
MIP(最優秀躍進選手)ではグリーンがスパーズのディラン・ハーパーを推した。昨季は実質「セブンスマン」として1試合20分程度の出場だったが、今季スターターに昇格すればオフェンスの起点となり、オールスター選出もあり得ると予想した。「別のチームだったら、ルーキー・オブ・ザ・イヤーを取ってたと思う」とも述べ、才能には疑いがないと強調した。ルークスはペイトン・ワトソンを選んだ。
DPOY(最優秀守備選手)はルークスが「ウェンバンヤマが引退するまで獲り続ける」と即答し、グリーンも「守備に憧れを持つ側の俺から言っても、みんな諦めて次に行こう。終わったよ」と同意した。
「守備に憧れを持つ側の俺から言っても、みんな諦めて次に行こう。終わったよ」
— ドレイモンド・グリーン [79:44]
MVP予想ではルークスがウェンバンヤマを選んだが、「ディフェンスが売りの選手がMVPを取る」には「少なくとも平均27点は必要」と条件を付けた。グリーンはジェイレン・ブランソン(ニックス)を選び、優勝したにもかかわらず「俺はリスペクトされてない」と自分に言い聞かせるタイプだからこそ、その飢えが原動力になると語った。ルークスもブランソンがファイナルをシュートを打つ右手首の負傷を抱えたまま制したことが「もっと語られていい」と付け加えた。
最後のカスタム部門「ヴィラン・オブ・ザ・イヤー」でグリーンはウェンバンヤマを選んだ。ファイナル中に「史上最もダーティな選手」と叩かれた流れが今季も続くと予想した。ルークスはカワイ・レナード(トロント・ラプターズ)を選び、強いチームに移籍したことでヴィランにされやすいと分析した。
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