NBA開幕戦の明暗――エドワーズ45点、ウォリアーズの苦境、アキレス腱からの復活
The Kevin O'Connor Show(2026年10月22日配信)でケビン・オコナーがNBAシーズン開幕戦を振り返った。
ブレイザーズのインタビュー(2026年10月19日)でデイミアン・リラードが語った

Portland Trail Blazers インタビュー(2026年10月19日配信)でデイミアン・リラードが開幕直前の心境を語った。
約1年のブランクを経てレギュラーシーズンに臨むリラードは、チームの課題からHCミカ・ノリの戦術、自身の出場時間管理まで幅広く質問に答えた。36歳のベテランガードが見せた率直な言葉には、ポートランドでの再出発にかける意気込みがにじんでいた。
チームの最大の改善点を問われたリラードは、ディフェンスリバウンドとターンオーバーの削減を即座に挙げた。プレシーズンの試合を振り返り、ボールを失う回数が多すぎると指摘した。オフェンスの才能は十分にあるのだから、毎回攻め切ってシュートを打てるはずだという認識が前提にある。
「ディフェンシブリバウンドで相手に2度も3度もチャンスを与えてしまうと、結局ストップを取れなくなる。ミスショットは誘えているんです。ただ、最初の1本で確実にボールを押さえて、余分なチャンスを与えないようにしないといけない」
— デイミアン・リラード [00:05]
ディフェンスそのものの質には手応えを感じている一方、リバウンドで仕留め切れていない現状を課題視している。さらにガード陣のリバウンド参加についても記者から問われると、チームがサイズで劣る以上、全員の貢献が不可欠だと述べた。D.C.やロブといったビッグマンがインサイドで体を張っている間、ガード陣は外に飛んでくるロングリバウンドを追わなければならないという役割分担を明確にした。今のリーグは3ポイントシュートが多く、ロングリバウンドが増える傾向にあるため、ビッグマン任せにはできないという考えを示した。
「うちはサイズ的に小さめなので、チーム全体で頑張るしかない」
— デイミアン・リラード [00:49]
リラードはHCミカ・ノリのATO(タイムアウト明けのプレー)をリーグ上位レベルだと称賛した。記者から具体的にどこが優れているのかを問われると、「層」という言葉を繰り返して構造を説明した。各ステップがオプションになっており、無駄なカットも無駄な時間もなく、相手が一つの選択肢を消しても別の選択肢が空く設計になっているという。
「層があるんですよ。プレーのステップ一つひとつがオプションになっている。無駄なカットがない、無駄な時間がない。すべてが選択肢になっているんです」
— デイミアン・リラード [01:34]
リラードは過去にクリッパーズと対戦した際、ATOがJ.J.レディックに集中することが事前に分かっていたエピソードを引き合いに出した。今のブレイザーズのATOはそうした単線的なものではなく、スクリーンのセットから自分にもチャンスが来るし、ヘルプが来ればリムに飛び込む選手やダイブする選手がいるといった多層構造になっていると語った。さらにリラードはロッカールームでノリのボードを見るのが楽しいとも明かし、試行錯誤の跡が残るボードからコーチのクリエイティビティを感じ取っている様子を伝えた。
約1年のブランクを経てレギュラーシーズンに臨む心境を問われたリラードは、感情的というよりも純粋にワクワクしていると答えた。長い間プレーできなかった時間を経て、勝敗のかかった試合ができることへの興奮があるという。記者が「感情が高ぶってきているか」と聞いたのに対し、リラードは開幕そのものよりも別の瞬間を振り返った。
「感情的になったのは、ここに戻ってサインしたときですよ。『こうなってほしい』って思っていたことが実現したわけだから、あのときが一番感情的になった」
— デイミアン・リラード [03:07]
リラードは昨シーズンもチームの一員として施設にいたことに触れ、周囲との関係はすでに築き直していたと説明した。だからこそ今の関心は「チームに戻る」ことではなく「実際にコートに立てる」ことへ向いている。ポートランドへの復帰という節目はすでに契約の瞬間に乗り越えており、開幕を前にした今は自分自身のプレーに集中していると語った。感傷に浸るフェーズは終わり、ここからは勝ち負けのある試合に全力を注ぐという切り替えがはっきり見えた。
リラードはガード陣の層が厚い今のチームでオフボールのプレーが増えていることについて、「贅沢」という言葉で表現した。プレシーズンで20分、23分、25分と段階的に出場時間を伸ばしたが、どの試合後も体のだるさや疲労感がなかったという。
「ボールを運び上げたり、優位性を作り出したり、何人もかわしたりという作業をしなくていいからだと思う。本当に楽しいんです、そういうことをしなくていいのが」
— デイミアン・リラード [04:08]
1年間のブランク後であれば回復が大変なはずだが、ボールを運ぶ負担がない分、体への蓄積が少ないとリラードは分析した。さらにこの環境を「自分がどんな選手かという引き出しを見せるチャンス」と捉えており、ボールを持ち続けなくてもよいことを前向きに受け止めている。キャリアの大半をオンボールで過ごしてきたリラードにとって、36歳での新たな役割が楽しみになっている様子がうかがえた。
ウォリアーズ戦の第2クォーターで試したスモールラインアップ(リラード、スクート、ジョー、ダニー、クリンガン)について記者から感触を問われると、リラードはまずNBA全体の流れに話を広げた。ペースを上げて戦いたいチームが増えており、ビッグラインナップでは求められるテンポで走り切るのが難しいという認識を示した。そのうえでブレイザーズがスモールに振れる利点を具体的に列挙した。
「スイッチもたくさんできるし、ボールを運べる選手が複数いて、ペイントに切り込んで次のプレーを作れる選手が複数いて、スリーも打てる」
— デイミアン・リラード [05:09]
ペイントを守れるセンターがいることでスモールラインアップが成立し、スペースを生み出して互いを活かし合えると語った。ディフェンスでのスイッチの柔軟性、オフェンスでの複数のボールハンドラーとシューターの共存という二面を挙げ、特に相手もスモールラインアップを使ってくる場面では全員が楽しめるという見通しを示した。単にサイズを落とすだけでなく、多用途性を武器にできるラインアップだという手応えをにじませた。
出場時間の管理について問われたリラードは、36歳で毎晩38分プレーするつもりはないと率直に認めた。ただしガードの層の厚さを理由に、高い出場時間を強いられる場面は少ないとの見方を示した。
「誤解してほしくないんですが、自分はもうおじいさんじゃないですから」
— デイミアン・リラード [07:07]
リラードはこの言葉を冗談まじりに挟みつつも、長年にわたってコート内外で体を大切にしてきた自負をのぞかせた。シーズンを通じて健康でいたい、プレーオフにフレッシュな状態で入りたいという目標を明確にしつつ、それを実現できる環境がこのチームにはあると語った。バックトゥバックの出場についても「普通に行くつもり」と明言し、ロードトリップ終盤のハードな日程では柔軟に対応する姿勢を見せたものの、シーズンに恐る恐る入っていくわけではないと強調した。
「シーズンに恐る恐る入っていくとか、『守ってもらわないといけない』なんて感じでは全然ないですよ」
— デイミアン・リラード [08:08]
ポストシーズンを見据えた長期的な視野と、今すぐ戦える体の仕上がりへの自信。36歳のリラードはその両方を携えて、ポートランドでの復帰シーズンに臨む。
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